ファイナンシャルプランナーのBook Review

ファイナンシャルプランナーによるブックレビュー

♯11 地理と地形でよみとく世界史の疑問55

 

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著者:関 真興

発刊:2021年4月5日

発行:三笠書房

 

 

約1か月ぶりの更新になりますが、その間もずっと本は読んでました…

少しペースは落ちてますが…笑

最近は海外のことにまつわる本ばかり読んでます。

 

 

この本も本屋でぶらついてたときに目に留まって購入。

 

 

世界史を地図で読み解くということでなんだか面白そうと思って、

読み進めましたが、自分自身のそもそもの世界史知識レベルが低いせいか

世界地図と紐づけながら読み進めることになかなか苦戦しました…笑

 

 

ただ、基本的な知識でも地理関係を整理しながら学ぶことができました。

 

参考書みたいなイメージですね…笑

 

 

ただ地理を考えながら世界史を紐解いていくと現代のように地球がどうなっていて国同士の位置関係がはっきりしない中で侵攻や開拓を行っていたので、

「分からない」ということが大きく当時の人々に良くも悪くも影響を与えているのだなと感じました。

 

 

例えば、十字軍の侵攻失敗要因のひとつに想像以上にパレスチナが遠かったという地理的な要因があったようです。

これもパレスチナまでの距離が「分からない」ことが影響を与えたということだと思います。

 

今だとパレスチナまでの距離を考えて、食料や人員、日数などすべて計算してから侵攻することは当たり前ですけど…笑

 

 

あまり世界史を知らない自分でも勉強にはなりました。笑

 

 

♯10 世界地図のすごい読み方

「世界地図のすごい読み方」

 

著者:ライフサイエンス

出版社:三笠書房

発行年月日:2021年3月17日

 

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タイトル通り、世界地図を見ると、不思議なことや面白いことが分かってきます。

 

 

ほんとに雑学のような話もあり、背景や歴史が深いような話もあり…

 

内容を書いてしまうとネタバレになりますが、雑学としてなるほどと

思うことが多いですし、雑学本なので、気軽にスラスラ読めます。

 

♯9 約束の地 大統領回顧録Ⅰ

「約束の地 大統領回顧録Ⅰ 上」

「約束の地 大統領回顧録Ⅰ 下」

 

著者:バラク・オバマ

発刊日:2021年2月16日

出版社:集英社

 

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ラクオバマ前大統領の回顧録ということで上下の2部作で

1冊500ページ超と本を読むのが遅い私にとっては読み切るのに

2カ月ぼどかかりましたが、完読したので、ブックレビューを書きます。

 

 

今まで政治にあまり興味がない私にとっては選挙や政策、政治家としての

行動等、知らないことが多く、新鮮な内容でした。

 

特にオバマ前大統領は「民主主義」を特に大切にしている人かなと

感じました。

 

 

その一方で、「民主主義」とはアメリカ合衆国では弱さを他国に

見せるという発想もあり、どちらかと言うと国の成り立ちも影響しているせいか

「資本主義」という考え方が根底にあるのかなと感じました。

それがニアリーイコール「自由」なのか…

 

 

オバマさんは民主主義をもって国の統治、世界平和を願った人なので、

アメリカでは受け入れられない部分があったように感じます。

 

仮に日本の首相にオバマさんがなったなら…

この本に書いてある発想や思想があれば日本人とはとてもマッチするのでは

ないかと思いました。

 

 

本の中身は大統領選や大統領後の施策、アフガニスタンイラク、ロシアとの

様々な交渉や折衝等、リアルに描かれており、

アメリカ大統領であるバイデンさん(オバマ政権時の副大統領)の

今後の動向がとても気になるようになりました…

 

 

抽象的な表現ですが「良い人」との印象がより強くなりました…

 

 

 

 

その一方で、この本を通じて、オバマさんが過去の自身の政策や行ったことに

弁明?しているようにも感じました…

こういうことを思ってこうしてましたと少し言い訳?のようにも

本を読んでいると感じてしまったので、

表現の問題かと思いますが、読みづらさを感じた部分もありました。

 

 

ただ、私にとっては「政治」に関心を持つ意味では

良いきっかけとなる本になりました。

 

 

 

♯8 本当は恐ろしい儒教

「本当は恐ろしい儒教

著者:内藤 博文

発刊:KAWADE夢文庫

発刊日:2020年8月30日

 

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少し前からふわっと宗教などにも興味が出てきたので、こういった宗教絡みの本は

読んでみたくなりますね…

 

今回は「儒教

もちろん聞いたことはあったものの、全くというほど中身を知らない…

 

儒教そのものの解説本ではないので、少し穿った見え方がする本なのかもしれませんが、

この本に書かれていた儒教とは…

儒教の世界は人間同時の平等、国家同士の平等という概念が根本的に欠落している」と書かれていました…

 

そもそも、中国大陸が世界の中心であるかのような思想であるから、そういった全員平等という発想がないようで…

 

中国統治の過程でも

儒教の理念による統治こそが皇帝権力を強化し、安定させるということに気づき、儒教が利用されたそう…

 

そういった考えが日本では江戸時代に利用されるようになり、武士の行動原理にもなtったと書かれていました。

一例として、赤穂浪士儒教的観点から義士として擁護されたと書かれていました。

 

 

一方で、最後にまたしても台湾についても言及しており、台湾は儒教的思想が入ってこなかったことで、自助努力と自立の道を台湾は選びやすかったとのこと。

 

この点は妙に合点がいきました。

 

♯7 台湾の主張

かなり更新が遅れましたが…

2月の中頃に読んだ本のブックレビュー

 

 

「台湾の主張」

著者:李登輝

発刊:PHP文庫

発刊日:2021年2月16日

 

この本が発刊されたのはかなり最近ですが…

元々、この本が書かれたのは1999年。

かなり古いです…

 

且つ、著者が「李登輝」という当時、台湾の総統を務めていた人。

その当時の視点、まさしくその当時の台湾の主張が、米国、日本にも触れながら書かれていたので、

正直、あまり参考にならなかったのが感想です…

 

調べてみると、この李登輝という人は2020年7月に逝去されたとのこと。

そういったこともあってかこのタイミングで文庫化されたのかなとか思いました。

 

初めて李登輝という人の存在を知るきっかけになりましたが、

この本から伝わった人物像としては少し強権な印象を持ちました。

 

台湾総統である蔡英文と比較してしまうからかもしれませんし、20年前と台湾そのものの状況が違うこともありますが、少し強権で今の台湾のイメージとは少し違った心象を持ちました。

 

 

ただ、当時の台湾は移民者と原住民?との対立が残っていたようでその対立を柔和させていくというミッションもあったようです。

 

 

今やかなり平和な国である印象がある台湾ですが、やっぱり歴史を見ていくと

良い意味でも悪い意味でも様々な歴史があるんだろうなと思いました。

 

もっと台湾の歴史や台湾そのものについて知りたくなってきました…

 

 

 

 

 

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♯6 いちばんわかりやすい北欧神話

「いちばんわかりやすい北欧神話

著者:北原 梨江子

出版社:実業之日本社

発刊日:2015年7月17日

 

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帯にある通り、youtubeでオリラジの中田さんが解説していたので、買いました…

 

 

普段、神話なんて親しみがあるわけもないので、中田さんのyoutubeを先に見たうえで

この本を読みました…

これおススメです…笑

 

 

何も予備知識なく、この本だけ読むとある程度、理解できても理解するのに時間がかかったり…すべて把握できなかったり…すると思うので、解説を聞いたうえでこの本を読んでみては?と思います。

 

 

北欧神話はマーベルや、漫画の題材になっていたり、実は、英語の曜日は北欧神話から取っていたり…

と実は馴染みがあったみたいです…全く知らなかったですが…

 

なので、この本を読んだあとに「マイティーソー」の映画を見ると

なるほどな…と思うことが多々ありました。

これもおススメです…笑

 

一方で、神話なので、高尚なイメージがありましたが、北欧神話に限っては

結構、些細な話や、低俗?な話も多く、親近感がわきました…

 

 

全く、神話に関して知らない人でも北欧神話をしるきっかけになる本だと思います!

 

思っていたよりも面白くておススメです…

♯5 有名すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む

今回読んだ本は…

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む」

著者:ドリヤス工場

出版社:リイド社

発刊日:2015年9月11日

 

 

普段、読む本を決めるときはまず、本屋に行って、本棚を見てそのとき、興味がありそうなタイトルの本があれば手に取ってみて決めるというやり方なのですが…

 

この本は普段、全く通らない学生向けの参考書などが置いてあるコーナーに

平積みされていたのを見て手にとりました…

なので、本当にたまたまこの本を知ったのですが…

 

 

 

昔の文学作品は過去に文庫本を通じて何冊か読んだことがありますが、いかんせん分かりにくく、現代の小説と比べると、ストーリーの抑揚があまりなく、面白いと思うことはなかなかありませんでした…

※私の学力に難があることもありますが…

 

 

この本は短く且つ漫画であることから、今までと比べると理解できるかなと思ったのですが…

 

 

 

 

 

 

漫画にしても分かりにくい…笑

 

10ページぐらいにまとめてあるが故に話がかなり飛躍しているような印象…

 

漫画にしているので、読み進めることはできるので、せめてひとつの物語を長く書いてほしいなと思いました…

 

 

その反面、この1冊でたくさんの話に触れることができるので、今まで本当にタイトルしか聞いたことがないような本でもどういった話なのかなんとなく知ることができましたし、

学生時代に教科書で出会ったであろう本ももう一度、読むことで話を思い出すことができました…

 

※前述したとおり、学生時代はあまり勉強してこなかったので…

 

 

印象に残った話を列挙しますと…

人間失格太宰治

檸檬梶井基次郎

注文の多い料理店宮沢賢治

羅生門芥川龍之介

「蒲団」田山花袋

五重塔幸田露伴

「イワンのばか」トルストイ

ラプンツェル」グリム兄弟

「モルグ街の殺人」エドガーアランポー

 

 

 

総じてやはり昔の文学作品は著者自身を作品に投影していますね…

加えてだいたい堕落した生活を送っている人が多かったのかそういった話の展開が多いですね…

 

田山花袋の「蒲団」なんてなかなかインパクトが強かったです…笑

 

 

大人になってから、文学作品を読むと理解の深さや感じ方も変わると聞いたことがありますが…

 

私にはまだ時間がかかることを教えてくれたような気がします…

 

 

この本は寝かせて、また何年か経ったら読んでみたいと思います。

それまでに自己研鑽を重ね、より良い大人になっていたいと思います。