♯8 本当は恐ろしい儒教
「本当は恐ろしい儒教」
著者:内藤 博文
発刊:KAWADE夢文庫
発刊日:2020年8月30日
少し前からふわっと宗教などにも興味が出てきたので、こういった宗教絡みの本は
読んでみたくなりますね…
今回は「儒教」
もちろん聞いたことはあったものの、全くというほど中身を知らない…
儒教そのものの解説本ではないので、少し穿った見え方がする本なのかもしれませんが、
この本に書かれていた儒教とは…
「儒教の世界は人間同時の平等、国家同士の平等という概念が根本的に欠落している」と書かれていました…
そもそも、中国大陸が世界の中心であるかのような思想であるから、そういった全員平等という発想がないようで…
中国統治の過程でも
儒教の理念による統治こそが皇帝権力を強化し、安定させるということに気づき、儒教が利用されたそう…
そういった考えが日本では江戸時代に利用されるようになり、武士の行動原理にもなtったと書かれていました。
一例として、赤穂浪士も儒教的観点から義士として擁護されたと書かれていました。
一方で、最後にまたしても台湾についても言及しており、台湾は儒教的思想が入ってこなかったことで、自助努力と自立の道を台湾は選びやすかったとのこと。
この点は妙に合点がいきました。