♯9 約束の地 大統領回顧録Ⅰ
「約束の地 大統領回顧録Ⅰ 上」
「約束の地 大統領回顧録Ⅰ 下」
著者:バラク・オバマ
発刊日:2021年2月16日
出版社:集英社
1冊500ページ超と本を読むのが遅い私にとっては読み切るのに
2カ月ぼどかかりましたが、完読したので、ブックレビューを書きます。
今まで政治にあまり興味がない私にとっては選挙や政策、政治家としての
行動等、知らないことが多く、新鮮な内容でした。
特にオバマ前大統領は「民主主義」を特に大切にしている人かなと
感じました。
その一方で、「民主主義」とはアメリカ合衆国では弱さを他国に
見せるという発想もあり、どちらかと言うと国の成り立ちも影響しているせいか
「資本主義」という考え方が根底にあるのかなと感じました。
それがニアリーイコール「自由」なのか…
オバマさんは民主主義をもって国の統治、世界平和を願った人なので、
アメリカでは受け入れられない部分があったように感じます。
仮に日本の首相にオバマさんがなったなら…
この本に書いてある発想や思想があれば日本人とはとてもマッチするのでは
ないかと思いました。
本の中身は大統領選や大統領後の施策、アフガニスタン、イラク、ロシアとの
様々な交渉や折衝等、リアルに描かれており、
現アメリカ大統領であるバイデンさん(オバマ政権時の副大統領)の
今後の動向がとても気になるようになりました…
抽象的な表現ですが「良い人」との印象がより強くなりました…
その一方で、この本を通じて、オバマさんが過去の自身の政策や行ったことに
弁明?しているようにも感じました…
こういうことを思ってこうしてましたと少し言い訳?のようにも
本を読んでいると感じてしまったので、
表現の問題かと思いますが、読みづらさを感じた部分もありました。
ただ、私にとっては「政治」に関心を持つ意味では
良いきっかけとなる本になりました。