♯4 デジタルとAIの未来を語る
今回は今、メディアでもよく取り上げられている
台湾のデジタル担当政務委員のオードリータンさん初めての自署
タイトル:「デジタルとAIの未来を語る」
著者:オードリー・タン
出版:プレジデント社
発刊日:2020年11月29日
まずはこの本を読んでの一番の感想は台湾にとても行きたくなりました!
それぐらい台湾の国民性やオードリータンさんの人間性に魅力を感じました。
この本はタイトルの通り、デジタルやAIに対しての本ですが、
コロナ対策や台湾のデジタル社会推進を通じて、政府と市民の信頼関係が
非常に良好であることが伝わってきます。
実際にこの本の中でもデジタルやAIを推進するためには
前提条件として政府と市民の相互信頼が不可欠であると筆者は述べています。
且つ、若者のみが推進するのではなく、年配の方も含めて
知識を結集して、デジタル社会を推進していくべきだと書かれています。
まさにその通りだと思いましたし、日本や日本の企業に置き換えると
反省すべき点、改善点も多いのではないのかなと感じました…
台湾ではそういった環境がすでに醸成されていて、ポジティブに
モノゴトを捉えているのだなと感じます。
コロナを通じて、世界が大きく変わろうとしている中で
感染が収まるころには全く違う新しい世界になっているのではないかと
個人的には思っています。
ニューノーマルというやつですね…
変化することに対して、恐れず前向きに捉えていくことが
一人ひとりの個人にもより一層、求められていくのだろうと感じます。
呼応するためにはデジタルのみならず、未来を想像して、
今、この瞬間に自分自身が何をすることができるのか考えることで、
ニューノーマルをスムーズに受け入れることができるのだろうなと思いました。
そういう人間になりたいと思いますし…
何事も前向きに新しい自分を求めていこうと思えましたし、
何よりもコロナが収まったら台湾を訪れて、台湾の方の国民性などを
肌で触れてみたいなと思えました。
♯3 無税入門
今年3冊目に選んだ本は「無税入門」ということで
ファイナンシャルプランナーっぽい本をチョイスしました。
普段はあんまり、仕事と関係がない本を読むことが多いのですが…
タイトルに惹かれて手に取りました…
タイトル:「無税入門」
著者:只野 範男
出版:飛鳥新社
出版日:2020年12月
ファイナンシャルプランナーでということもあり、そこまで
目新しい内容はなく、確かにそういったことを順番にやっていけば
かなり所得税の圧縮につながるのだろうなと思いました。
ただ、自分が参考になった点はこの本の本線とは逸れると思いますが、
こんな時代だからこそ色んな意味での「副業」は非常に大切だなと思いました!
税金面で考えても副業が持つ意味は非常に重要かと思いますが、
自分自身のスキルや希少性を高めるためにも
本業で得た知識のみならず
「本業×〇〇〇」といったようにもうひとつ何か武器がないといけないなと
感じています…
最近、よく感じていますが、この本を通じてより強く感じました!
自分自身理解できている部分に関しては端折りながら読みましたが、
副業の重要性を学んだ1冊でした。
♯2 フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
今年2冊目の本フィンランド。
たまたま目に留まった新書の文庫本です。
「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」
著者:堀内 都喜子
出版:ポプラ社
発刊日:2020年1月10日
フィンランドに留学経験があり、現在、フィンランド大使館で働いている方が書いた
本とあって非常にフィンランド人の特性や考え方が分かりやすく書かれていて
私自身、共感する部分が非常にたくさんありました!
且つ日本人の「働く」という概念と全く違う概念を持っており、
うらやましくもあり、自分の目指すべき姿の一つなのではないかなと思いました。
日本人はどうしても「仕事」のプライオリティーが高いイメージがあるので…
書かれていたキーワードで特に印象的だったのが
「ウェルビーイング」
本の中では身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを意味する概念と書かれています。
今のご時世、特に重要な考え方なのではないかと思います!
なぜなら、ウェルビーイングは幸福度にリンクすると仕事をしていて感じるからです!
最近になってようやく日本でも「ワークライフバランス」「働き方改革」といった言葉で
「仕事がすべてではないんだぞ」という考え方が浸透してきたのではないかなと思いますが、
フィンランドはず~っと前から、ウェルビーイングという言葉で、
仕事がすべてではないと浸透しているのだと思います。
素晴らしいですよね…
※そもそも働き方を改革するって今までの働き方は何だったのか…と思いますが…
だからこそ、ナチュラルに効率的な働き方を考え、無駄をなくそうと考え、
日本ではあるあるなことがフィンランドには無いそうです…
ex)仕事終わりの飲み会、歓送迎会、CCに上司を入れてメール etc
めちゃくちゃ分かります…
また、業務効率化の一つでもあり、心地よい働き方のひとつとして、
階層などは極力、作らず、一人ひとりの裁量権が大きいので、上司が細かく指示をすることもない文化があるそうです…
そういった文化が根付いているので、上司のために仕事をするとか、誰か一人のために仕事をするとかそういった発想にならないそう…
めちゃくちゃ耳の痛い話です…
私自身も「ための仕事」が多いなと最近、感じることが多いです…
どうしても年次を重ね、上司も後輩もいる年代になると「ための仕事」を考えてしまいます…
細かいことを言えばきりがないのかもしれないですけど、すべてにおいてフィンランド人の仕事には
「ウィルビーイング」が根幹にあり、意識しているからこそ、
4時に仕事が終わるのだろうなと思います…
今日は有給ですが…職場から2人それぞれから別件で仕事のことで連絡がありました…
フィンランド人ならどうするのかな?と考えちゃいました…
フィンランド人に習うことが多いなと思いました…
♯1 物語 フィンランドの歴史
2021年から新しいことを始めようと思い、ブログを開設しました。
自分の趣味でもある「読書」をテーマとして読んだ本のアウトプットの場、知識の定着を目的としてブックレビューをしていきたいと思います。
2021年新年最初に読んだ本は
「物語 フィンランドの歴史」
出版:中央公論新社
著者:石野 裕子
発行年月:2017年10月
【おススメする人】
・フィンランドに旅行に行く人
・フィンランドの特に政治歴史に興味がある人
・北欧が好きな人
チョイスした理由は北欧に興味があるからです。
数えるぐらいしか海外旅行には行ったことがないですが、
ヨーロッパ、特に北欧の考え方、生き方に共感することが多いので、
その延長で歴史についても触れてみようと思ったときに
本屋で見つけたので、手に取りました!!
今まで同シリーズのシンガポールやオランダの歴史を読んだことがありますが、
他国に比べるとフィンランドは独立して100年程度と歴史が浅く、
小国であることから周りの大国に大きく影響を受けてきたようです。
隣国であるスウェーデンでもちろん、この本を読んでびっくりしたのが、
ロシアの影響をかなり大きく受けてきたことです!!
どこか柔らかいイメージのある国がロシアとの結びつきが強いという
ところにギャップを感じました…
現在もロシアを意識してNATOに加盟していないそうです…
そんなにもロシアから影響を受けていたとは…
この本を読んで一番、びっくりしたところですね…
その一方でやはり今までフィンランドに抱いていたイメージ通り、
どこか柔らかく、日本人に似た印象がある出来事もあったそうで…
それは対ソ戦争の責任をめぐり、フィンランド自ら戦争責任裁判を行って
いたところです。
自分たちが行ってきたことに対して反省し、次のステップに進むために
考察(裁判)を行った点はイメージ通りの国だなとこの本を読んで感じました!
裁判を行い、責任を明確にし、中立国へと移行していくところは
深く知らない国でありながら「フィンランドらしいな…、やっぱり北欧は魅力的な国だな…」と思いました!
※ちなみにこの本を読んだあとに次もフィンランドに関する本を読みました。次回、アップ予定。
この本を読んで、改めてフィンランドに行ってみたいと思いました…